食を題材にしたエッセイ、長編、レシピ、など、本の収納場所と化したクローゼットの棚に数多くあるのにチト驚いている。 その中の短編集『ディナーで殺人を』(上)で二つの物語が時々思い出しては、この物語の中にオレがいたらどの登場人物になる?と考えるんだナ。 どれか一人決めろという設定でオレは ボーっと酔っ払い、ゆり椅子に座り背もたれに後頭部を預けた状態の時によく考えるんだ。 一つは『特別料理』 上司に誘われ、秘密めいたレストランへいくんだなぁ。 メニューはなくオーナーシェフが出す料理を食べるて店なんだ。 何時提供されるかも分からない料理を「今日はあの肉料理でございます」とテーブルに運ばれる日を期待し通う。 通っても、通っても「今日もございません」の日が続いたある日 「今日はあの肉料理でございます」 味は一口食べた途端虜にされるこの世で一番美味な肉料理。 ふと斜め前の席に目をやると、長年連日通い続けていた一人の客が今日来ていないんだ。 その日をさかいに二度とその客を見る事はなくなったつう訳。 と、ある日レストランで食後上司と別れ店内を振り返ると上司の肩に手を回したオーナーシェフと調理場のドア前に立っていた。 ってなメチャ独断と偏見と無学を振り回したズタズタなオレ説明のあらすじ。 どれか一人の登場人物になるったらどいつに、となったら オーナーシェフ・・・やだねぇ。 給仕・・・どうしても選べっちゃありかもな。 ある日から来店しなくなった客・・・絶対にヤダ。 上司・・・だめぇ~っ。 部下・・・迷う、こいつ 特別料理喰ってるしよ。 もう一つは『虚像たちの晩餐』 引退した老船長が、年に何度か訪れる別荘で、隣の家に、年に一度10数人が訪れパーティーをするのを目撃する。 身の丈半分くらいの生垣が植えてあり、玄関ドアもノブまでしか見えない、人の姿が見えないのにドアが開き閉まるんだ。 それが何度も続いて宴会が始まる。 船が遭難し一人の医療器具を持った医者と若い娘を含め13人が、まにあわせのイカダで1ヶ月かん漂流したすかつた。 イカダでの食料を順番に医者が術をほどこし手足を・・・・! その味が忘れられずに、年に一度人目に付かない家を借り集まっていた。 両手があるのは医者だけ、医者も両足が付け根からないんだな。 両手両足があるのは女だけで残りの者はダルマって訳。 引退した老船長は好奇心を抑えきれず2年目の集まりに訪問すると、女と結婚していた男が古い友人でヤツも体はダルマ。 老船長は襲われ片腕を・・・てな内容だが 酔っ払った脳味噌で考えても、ここじゃ想像の話としてもヤダ、ヤダね。 だいたいイカダじゃ調理器具ないしオレにゃ~無理って もう~一杯、二杯と続くンだぁ。
by nonbe-masa7799
| 2017-03-26 00:48
| 本
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